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このページでは、ファクタリングに関する最新ニュースの解説記事と、業界の大まかな動向(2021〜2026年)をまとめています。
注目のニュース解説
- 手数料「一律8%」「10%」が相次ぎ登場|2026年7月、ファクタリングは事前提示型へ
- 個人事業主向けファクタリングの裾野が拡大|2026年7月、最低10万円・累計80万件の節目
- 下請法改正「取適法」2026年1月施行と手形払い廃止 — ファクタリング/でんさいへの影響
- ファクタリング市場が急拡大 — 矢野経済研究所が2030年にデジタル市場7,089億円と予測
- オンライン完結・AI審査が加速 — SHIKIN+がAI仮審査を導入
- 金融庁が「偽装ファクタリング」に注意喚起 — 実質ヤミ金を見分ける3つのサイン
- 給与ファクタリングは違法 — 最高裁が「貸付け」と判断、正規ファクタリングとの違い
業界の大まかな動向(2021〜2026年)
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権を専門業者に譲渡することで、入金サイトを待たずに資金を調達する手法である。銀行融資と異なり自社の信用力よりも売掛先の信用力が重視されるため、創業間もない事業者や個人事業主でも利用しやすいとされる。以下は2021年から2026年にかけての国内ファクタリング市場の大まかな流れを整理したものである。
2021年
新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化するなか、売上減少や回収の遅れに直面した中小企業・個人事業主の間でファクタリングへの関心が高まる傾向がみられた。一方、給与ファクタリング(給与債権の買取)については、2020年前後から相次いだ司法判断により「貸金業に該当する」との解釈が定着しつつあり、金融庁も無登録業者による勧誘への注意喚起を強化した。事業者向けと装いながら実態は高金利の貸付に相当するとみられる「偽装ファクタリング」への警戒も継続して呼びかけられた。
2022年
非対面・オンライン完結型のファクタリングサービスが増加傾向を示し、書類の電子提出や電子契約による手続きが一般化しつつあるとされた。経営者や個人事業主の間での認知度が徐々に上がるにつれ、資金繰り手段の選択肢としてファクタリングを比較検討する動きが広がったとみられる。他方、手数料や契約条件のわかりにくい業者も存在するとして、利用前の十分な確認を促す声が引き続き聞かれた。
2023年
2023年10月に適格請求書等保存方式(インボイス制度)が開始され、免税事業者との取引や請求書の様式変更など、事業者の資金繰りに少なからず影響をもたらしたとされる。インボイス番号の記載有無が売掛債権の性質に関わるケースも生じ、ファクタリング業者側でも対応フローの見直しが求められたとみられる。電子帳簿保存法の改正対応も重なり、請求書・契約書の電子管理を前提とした事務処理への移行が業界全体で加速する動きがみられた。
2024年
インボイス制度の定着とともに、適格請求書を用いた売掛債権を対象にしたファクタリングの手続きが標準化されていったとされる。オンライン審査・最短即日入金をうたうサービスが増加し、個人事業主・フリーランスを主要ターゲットとしたプランが拡充される傾向がみられた。一方、業者選定の基準が利用者に十分浸透していないとの指摘もあり、契約前に手数料体系や買取率を複数社で比較する重要性が引き続き強調された。
2025年
フリーランス・副業人口の増加を背景に、個人事業主が請求書を少額単位で柔軟に現金化できるサービスの需要が高まりつつあるとされる。金融規制の観点では、実質的に高利貸付と同様の構造をもつ偽装ファクタリングへの行政・司法の対応が継続しており、利用者が業者の登録状況や契約内容を事前に確認することの重要性はなお大きいとみられる。業界全体では、AIを活用した審査効率化や債権管理のデジタル化を進める動きも出てきたとされる。
2026年(現在)
2026年時点でも、売掛サイトの長い業種や季節変動の大きい事業者を中心に、運転資金の調達手段としてファクタリングを活用する傾向は続いているとみられる。電子帳簿保存法・インボイス制度の運用が軌道に乗るなか、電子請求書をそのまま債権譲渡の対象とするペーパーレスな取引フローが広がりつつあるとされる。利用者保護の観点からは、契約内容の透明性や手数料開示のあり方について、引き続き注意が促される状況が続いているとみられる。
最新の制度・各社条件は金融庁・中小企業庁などの公的機関や各社公式サイトで必ず確認してください。本稿は一般的な情報提供を目的としており、個別の利用可否・資金調達結果・法的判断等を保証するものではありません。
2026年7月の動き
2026年7月は、手数料の提示方法と利用者層の両面で動きがあった。手数料面では、Fivotが法人向けに「一律8%」を掲げた請求書買取サービスを、BASEが決済サービス「PAY.JP」の加盟店向けに買取金額の10%とする請求書買い取りをそれぞれ開始し、個別見積りを前提としてきた慣行に対して料率を事前に示す設計が出てきた。利用者層では、アイズの「レゾナス」が個人事業主・フリーランスへ対象を広げて最低利用額を10万円に引き下げ、ペイトナーは累計申込件数が80万件を突破したと発表した。一方で、同社が運営する比較プラットフォーム「ファクログ」の掲載社数は250社を超えており、選択肢の広がりと選びにくさは同時に進んでいる。各社の条件は発表時点のものであり、最新の内容は各社公式サイトで確認してほしい。